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淡雪

第19章 危険なガーディアン

すべての撮影が終わったのは深夜0時を回っていた。

「お疲れさまでした」

スタッフから声が上がる。

「お疲れさまでした」

俺は監督とカメラマンに握手を求めた。

「流石は田村くんだよね。
 俺の想像以上に強烈な作品になると思うよ。
 賛否はわからないが話題になることは確かだ。
 ありがとう」

監督はそう言って俺の手を強く握った。

モデル達へも挨拶にいく。
両頬に挨拶のキスをしながら

「まさか日本にこんなセクシーなシンガーがいるとは知らなかったわ」

と唇にキスされる。

「君がその気にさせたんだろ」

そう言ってもう一度頬にキスをした。

握手と一緒に握らされる連絡先のメモは
モデルの胸元に挟み込む。

「連絡しないから必要ないよ」

「つまらない男ね」

そう言って笑いながら手を振って去っていった。


ーーさて...

スタジオを見回し璃子を探す。

璃子はメイク道具を片付けている。

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