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淡雪

第3章 魔性の彼女

「准一くん、この世界を甘く見てはダメ

 生き残れるか落ちていくかの真剣勝負なの。

 アイドルなんて毎年1000人以上出てくるけど残るのはホンの一握り。

 あなたみたいに恵まれてるアイドルなんて少ないのよ。その状況を冷静に考えなさい」


「でも...」


呆然とする僕を置き去りに


「助かった。ありがとう」


と車に乗り込んでしまった。


「また明日ね。

 風邪引かないで」


タオルを手渡され


槙さんは駐車場を出ていった...

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