淡雪
第21章 陵ちゃんの幸せ
私たちは一度見つめあったあと
マッドの前に並んだ。
マッドは
「ケンム、ナンジハヤメルトキモスコヤカナトキモ、リコヲショウガイノハンリョトシテ、アイシツヅケルコトヲチカウカ?」
片言の日本語で眉を寄せながらメモを読んでいる。ちょっと可笑しかったけど、坂井くんは大真面目な顔をして、一度私を見つめてから
「はい、誓います」
ゆっくり大きく答える。
「リコ、ケンムガウレナクナッテモ、マッドニキラワレテモソレデモアイスルトチカウカ?」
マッドがウインクして会場が沸く。
私は笑って坂井くんを見つめ
「誓います」
マッドがニヤリと笑って
「チカイノキスヲ」
坂井くんが私のヴェールを挙げて唇が近づく。
ゆっくりと二人の唇を重ねた。
「コノショーヲアカシトシテフタリヲフウフトミトメル」
会場から割れんばかりの拍手と喚声が上がり
照明は一転、音楽もアップビートなものに変わる。
「リコ!ブーケトス」
マッドに促され、後ろを向いて大きくブーケを振り上げた。
モデルたちが走りながら私たちの周りを囲む。
陵ちゃんも笑っている。
「マッド、ありがとう」
マッドの頬にキスすると
「ケンムを待ってたらおばあさんよ。
ウェディングドレスなんて神への冒涜になるわ」
笑ったマッドに坂井くんは苦笑い。
今さら結婚式なんてないだろうなって思ってた。
だけど誰も出来ない最高のウェディングだった。
陵ちゃんはこの演出のために呼ばれたらしい。
その説明を聞いて陵ちゃんも快諾したと。
マッドってば。
最高なんだから。
マッドの前に並んだ。
マッドは
「ケンム、ナンジハヤメルトキモスコヤカナトキモ、リコヲショウガイノハンリョトシテ、アイシツヅケルコトヲチカウカ?」
片言の日本語で眉を寄せながらメモを読んでいる。ちょっと可笑しかったけど、坂井くんは大真面目な顔をして、一度私を見つめてから
「はい、誓います」
ゆっくり大きく答える。
「リコ、ケンムガウレナクナッテモ、マッドニキラワレテモソレデモアイスルトチカウカ?」
マッドがウインクして会場が沸く。
私は笑って坂井くんを見つめ
「誓います」
マッドがニヤリと笑って
「チカイノキスヲ」
坂井くんが私のヴェールを挙げて唇が近づく。
ゆっくりと二人の唇を重ねた。
「コノショーヲアカシトシテフタリヲフウフトミトメル」
会場から割れんばかりの拍手と喚声が上がり
照明は一転、音楽もアップビートなものに変わる。
「リコ!ブーケトス」
マッドに促され、後ろを向いて大きくブーケを振り上げた。
モデルたちが走りながら私たちの周りを囲む。
陵ちゃんも笑っている。
「マッド、ありがとう」
マッドの頬にキスすると
「ケンムを待ってたらおばあさんよ。
ウェディングドレスなんて神への冒涜になるわ」
笑ったマッドに坂井くんは苦笑い。
今さら結婚式なんてないだろうなって思ってた。
だけど誰も出来ない最高のウェディングだった。
陵ちゃんはこの演出のために呼ばれたらしい。
その説明を聞いて陵ちゃんも快諾したと。
マッドってば。
最高なんだから。