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淡雪

第4章 俳優 田辺准一

いつものように図書館へ足を運ぶ亮太。

建物の陰へ向かう雅子を見つけ後をつける。

そこで目にしたのは...

父親と熱烈なキスを交わす雅子の姿!



俺の脳裏に槙さんの艶やかな喘ぎ声が蘇る



なんでだよ!!



俺は走り出し雅子を抱き締める親父を引き剥がす


『なにしてんだよ!!!』


『亮太』
『亮太くん...』

呆然と俺を見つめる二人


俺は力一杯親父を殴った!


倒れ込む親父

まだ拳を振り上げる俺の前に雅子が立ちはだかる

『どけよ!どいてくれよ雅子さん!』


『どかない。

 私はこの人を愛してるから』

雅子の強い瞳に膝から崩れ落ちる俺...

『なんでだよ なんで...』




「カッッッット!!」

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