テキストサイズ

淡雪

第7章 アイドルの世界

『坂井くん?!』


気が付くと酒井さんがいた。


ライブは終わっていた。


呆然自失。


興奮で手が微かに震える...


俺は地元ではちょっとした有名人だったけど、レベルが違う...


『ちょっと楽屋までいいですか?』


『あ、はい』

呆然としている俺を酒井さんが促す。


見ると母と姉は子供のように顔を上気して『かっこよかったねぇ』と興奮冷めやらぬ様子で話している。

これが、アイドルか...


さっき案内された楽屋ではなくステージに近い方へ歩いていく。

酒井さんがノックする


『ちょっといいかな?』


そこはstampの楽屋だった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ