姫恋
第2章 ☆出会い
「誤解は解けた?」
「まぁ…なんとなくは理解出来ましたけど…」
「ドラッグとかレイプとか、俺まだ犯罪者にはなりたくないよ」
そんなのわからない。
こんな物騒な世の中だから
何が起きてもおかしくない。
とは言っても
元はと言えば覚えてないほど泥酔したアタシのせいだから何も言えない。
それにもしやっていたなら
とっくに捨てていたか
殺していたはず。
わざわざ朝まで家に置いておく優しい犯罪者はいないか。
良い人だからって
甘えてばかりもいかないから
そろそろ出ていかないと。
「あの、アタシはこの辺で…」
ピンポーーン……
言い終わるかどうかのところで
玄関のチャイムに邪魔された。