姫恋
第2章 ☆出会い
「大丈夫?」
「大丈夫な訳がない…。あなたの事まったく知らないのに、アタシの体が…」
「体…?」
「子供出来てたらどうしよう…アタシの人生…どうなるの?」
「何か勘違いしているみたいだけど、別にセックスはしてないよ?」
…え?
「家に送ろうとしたら場所わかんなくて、君は爆睡しちゃうから聞けなかったし、どこかに捨てていく訳にはいかなかったから、とりあえず連れて帰ってきたんだよ。それで、家に着いたら目が覚めて暴れまわってダウンしたんだ」
お酒が残る頭が上手く働かないのに
一気に説明されて
また頭が痛くなりそうだ。
まぁひとまず"何もなかった"らしいけど…
交番に連れていってくれれば良かったのでは?と意外に冷静だった。