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齧りかけの林檎

第6章 ● 君の名前 ♂side




彼女のことを、高校生だと思っているみたいだった。



そりゃそうだ、

ダッフルコートにミニスカート

今時じゃ高校生にもあまりいない黒髪だ。



このかわいらしい顔立ちも、若く見える要素だろう。



このおれもついさっきまで同じことを思っていたんだから。








「ま、まぁ、そんなとこだよ。

 おれらメシ行くからまたな!」



「おい、歩!?ちゃんと紹介しろって!おい!」








走ってダチから離れた。








そして気付いた、









本屋からずっと








手ぇつないだままだったわ・・・。








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