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齧りかけの林檎

第6章 ● 君の名前 ♂side




いや、今更、間接キス程度で緊張なんて

自分でもおかしいんじゃないかと思う。



キスだって、

それ以上だって、

もう済ませてきた。



童貞でもない。








でもなにこの








ドキドキは!!!!!













おれは緑色のパスタを

彼女の使っていたフォークでくるくる巻き取ると

一口、口に入れた。








少しクセのあるような味が、口いっぱいに広がった。



「おいしい?たまにその味苦手な人がいるから」








だから、それって




誰のことなの?



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