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齧りかけの林檎

第12章 ● 君とお鍋 ♂side




本屋から出ると、

空はもう真っ暗になっていた。









今日は、手を繋いだら





・・・だめ、かな。










「どこのスーパーに行くの?」



「わたしの家の近くの

 あのちょっとおっきいとこだよ」



「あー、あそこたまにオカン行くわ」


「そっか、歩くんちも結構近いんだね」




おれはオカンの買い物について行くことはないけど、

これからはたまに一緒に行ってやってもいいかな。



もしかしたら偶然、逢えるかもしれない、なんて

少し期待してしまう。




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