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齧りかけの林檎

第13章 ● 君の優しさ ♀side




彼は、一瞬、真面目な顔をしたかと思うと

ニコッと笑顔になって



「じゃあ、お昼ごはん、とか?」



と言った。




お昼ごはんか。

それくらいなら全然お安い御用なんだけど。

昨日だいぶ迷惑をかけてしまったし。






「どっか食べに行く?

 今うちには

 インスタントラーメンくらいしかなくて」



「じゃあ、ラーメンがいい!」



「わかった、ちょっと待っててね」






歩くんから

食べ終わったプリンのカップを受け取ると、

キッチンに向かった。




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