テキストサイズ

齧りかけの林檎

第14章 ● 君の答え ♀side




今わたし、

覚えてないなんて

もったいない、って

バカなこと思ってた・・・。











「してほしかったの?

 ・・・キス」




少しだけ、首を振る。




「おれはしたいよ、キス」




なに言ってるの、この高校生ー!




「ゆりさんは、おれに逢って

 まだ少ししか経ってないけど、

 手を繋いだの、いやだった?」



首を、振る。




「他に好きな人、いるの?」




首を振る。




「おれと、もう

 逢えなくなっても、いい?」




そんなこと、





絶対に、









「やだ・・・」




ストーリーメニュー

TOPTOPへ