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齧りかけの林檎

第15章 ● 君の気持ち ♂side




でも、

少しだけ期待しても、いい?





「してほしかったの?

 ・・・キス」



彼女は少し時間を空けると、首を振った。




「おれはしたいよ、キス」





今だって。




昨日だって。






ねぇ、覚えてる?






「ゆりさんは、おれに逢って

 まだ少ししか経ってないけど、

 手を繋いだの、いやだった?」



恥ずかしそうに真っ赤になる、君の顔。



今でも思い出すよ。



すっごくかわいくて、

絶対おれのものにするって思った。











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