テキストサイズ

齧りかけの林檎

第15章 ● 君の気持ち ♂side




嘘と言ったおれの言葉を聞くなり、

彼女はヘナヘナと床に座り込んでしまった。




え!?

そんなに驚かせてしまったのだろうか。




ごめん、

ごめんね、ゆりさん。






「ごめん、おれの願望、

 言っちゃった」





キスしたかったのは、おれだよ。




本当は唇にしたかったけれど、

彼女が寝ている隙に奪うなんて

かっこわるいことは

したくなかった。




我慢できなくて、涙の跡がある頬に

口付けをしてしまったけれど・・・。







ストーリーメニュー

TOPTOPへ