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齧りかけの林檎

第2章 ● 真っ赤な君 ♂side




この図書館の前は綺麗な石で舗装されていて、

雨の日なんてものすごく滑る。



それを知っていたのに。



でも急がずにはいられなかったんだ。



1分でも、1秒でも早く



逢いたかったから。





あなたに、逢いたかったから。










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