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齧りかけの林檎

第15章 ● 君の気持ち ♂side




「やっばい、

 そんなに色気ない告白なのに、

 おれすっげぇ嬉しい」





ゆりさんがはじめて

おれのこと、すきだって

言ってくれた。




信じられなくて、嬉しくて、

幸せすぎて、

彼女をめいっぱい抱きしめた。






こんなに笑ったのは

久しぶりかもしれない。






おれのことをすきになってもらうのは

もっと時間がかかるって思ってたから、

本当におれのことがすきなのか、

ゆりさんに確かめたかった。





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