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齧りかけの林檎

第16章 ● 王子様な君 ♀side




「んっ・・・」




歩くん、

なんでそんなに

慣れているの?




彼は唇を離すと、

熱い瞳で見つめてきた。




「なんでそんな、王子様みたいな

 キス、するの・・・?」




「王子様みたいだった?

 これ?」




彼は、もう一度わたしの顎に指をかけると





チュッ-----





今度はリップ音を鳴らして

キスしてきた。








そのリップ音が

わたしは今、歩くんとキスしたんだって思えて、

本当に歩くんとつきあうことになったんだなって

少し不思議な感覚だった。




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