テキストサイズ

齧りかけの林檎

第16章 ● 王子様な君 ♀side




歩くんはもぞもぞと私の足に

自分の足を絡めながら

そんなことを言うので、

頭の中はかなりパニックだ。




「お、お手柔らかに、

 お願いします・・・」





何年もしてないのに、

こんなかっこいい男の子から

こんなことを言われて、

パニックを起こさないほうが

無理だと思う・・・!




「ねぇ、ゆりさん、

 こっち向いて?」




彼に引っ張られて、

向かい合わせの状態にさせられてしまった。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ