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齧りかけの林檎

第18章 ● 君のために ♀side




「そういえば歩くんの家って

 どの辺なの?」


「学校から歩いて15分くらいかな」


「じゃあうちからだと、30分か40分くらい?」


「そうだね、逢いたいって言ってくれたら

 走って逢いに来るよ?」




そう言いながら、

やさしくてかっこいい笑顔を見せてくれた。




今日からはこの男の子が、

わたしの彼氏なんだ。




10歳も年下で、

不安がないって言ったら嘘になるけれど、

ずっとずっと、一緒に居られたらいいな。




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