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齧りかけの林檎

第18章 ● 君のために ♀side




その気持ちから、

いつもは選ばない明るいピンクのアイシャドウや

綺麗な色のチークを手に取り、

カゴに入れた。




恋をすると、こんなにも

化粧品を選ぶのが楽しくなるなんて

忘れていた感覚だった。




目当てだった、歯磨き粉のあるコーナーに向かった。




数ある歯磨き粉の中から

お気に入りの物を見つけると、

それもカゴに入れた。




あ、歯ブラシも買い置きしておこうかなと思ったところで

わたしの顔は真っ赤になった。




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