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齧りかけの林檎

第18章 ● 君のために ♀side




さて、夕飯の支度でもするか。




いつもだったら

テキトーに済ましてしまう夕飯だけど、

今日は明日の分も作ってしまおうと思い



お米を炊いたり、煮物を作ったりして、

ちゃんと夕飯を作ったつもりだ。






「いただきます」

誰もいない部屋で一人、

手を合わせてから、夕飯に口をつける。




初めて作ったにしては、おいしいぶり大根や、

お昼にも食べた大根サラダを食べながら

買ってきた女性誌をぺらぺらと捲った。




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