無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

ゆりさんはゆっくりリボンを解いて、

「開けるね？」


なんて、わざわざ確認してきた。




「早く開けて？」




中からは抱き合ったくまのぬいぐるみのキーホルダー。




「・・・かわいい」



「気に入った？」



「うん、すっごく！

　ありがとう歩くん」



抱き合ったくまのぬいぐるみキーホルダーは

一匹がベージュ、一匹が茶色だった。




「ゆりさんどっちの色がいい？

　やっぱベージュ？」


「え、すごい！よくわかったね！」




いや、いつものコートに

色がちょっと似てるなって思っただけなんだけどね。