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齧りかけの林檎

第19章 ● 贈り物を君に ♂side




「ゆりさん何に着ける?鍵?スマホ?」


「んー、歩くんは?」


「おれはスマホに着ける」


「じゃあ一緒がいい。持って来るね」




彼女は一度立ち上がると、

スマホを持って戻ってきた。




「今度はこっち向いて座って?」


「え!?恥ずかしいよ!」


「キスできないから、ほら、早く」




恥ずかしそうに俯いたまま

おれの足の間に座ってきた。




でもおれは下から見てるから、

その恥ずかしそうな顔

丸見えなんだけどね。




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