齧りかけの林檎
第20章 ● 君と初めて ♀side
読書灯を点けると
すごく明るく感じて
ベッドの下に散らばっている服が
すごくいやらしく見えた。
服を着てお風呂に向かい、湯船にお湯を張る。
今日はお気に入りの入浴剤も入れてしまおう。
すると遠くから「ゆりさーん!!」と呼ぶ
歩くんの声が聞こえる。
寝室に戻り「なに?」と声をかけると
「ティッシュとごみ箱、ちょうだい」
って言われて急に恥ずかしくなった。
「い、今すぐ持ってくる!」
リビングからティッシュとごみ箱を持って
ベッドの横に置いた。