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齧りかけの林檎

第21章 ● 君と二度目の ♀side




汗で濡れた体で、肌と肌をくっつける。




こんなに幸せな疲れなんて、

今までになかった。




彼氏の欲を吐き出して

それで終わり、

セックスってそんなものだと思ってた。




歩くんはわたしを抱きしめて

幸せそうな顔をしている。




「歩くん、」



「ん?なに?」



「なんでもない」





こんな幸せなエッチ初めてだったよ、

って言おうとして

昔のことなんて今言ったら

傷つけてしまうと思い、

その言葉を飲み込んだ。




わたしだけが知っていればいいことだ。




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