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齧りかけの林檎

第1章 ● 真っ赤な君 ♀side




「いえ、大丈夫です!ありがとうございま・・・」




固まった。



目の前の男の子が固まった。



制服からして、やはりこの図書館の近くの高校の学生のようだ。



その男子高校生が固まった。



そしてだんだんと顔が赤くなる。



おいしそうな林檎のように。



目の前の男子高校生は、

オレンジがかったような茶色い髪を

目にかからないようにする為か、

数本のピンで前髪を留めていた。




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