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祠の鬼

第2章 結論

沙夜の家は都心部にあり何かと交通の便や買い物にも都合がいい。駅近くにある洒落た洋風の家の玄関に足を踏み入れた時、タイミングよくスマホのメール着信音が鳴る。



「あ、永津間くんからだ」



慣れた手つきでスマホを操作し、メールを確認すると、用件だけが書かれていた。



たったそれだけだったが、沙夜は思わずガッッポーズをする。



「やったやった!永津間くんゲットだあ〜」



こうして、祠へ明日行く事になった。



試しに行くだけだから、と沙夜は鷹をくくっていた。



何も起こらない、もし何かがあったとしても、誰かを犠牲にすればいい――



ただ、それだけの事。



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