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祠の鬼

第2章 結論

その頃、ありさは生まれて初めて交換した異性のアドレスに戸惑いつつも、沙夜と家族以外に増えたアドレスが嬉しくて響のページを何回も見返していた。



いつもなら、帰宅してすぐ読書に走りがちだが今日は違う。



学習机に向かってすぐ開いたのは携帯で、見ていた名前は――永津間響。



「永津間くんも参加するのかな……?参加してくれたら、いいな」



カーテンから零れる明かりの向こう、電信柱に佇むモノ、には気づかなかった。



夜の闇より、昏く歪んだものには……



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