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祠の鬼

第5章 囲いの檻

残された響は飲みかけのコーヒーを、一口だけ啜った。



「……囲いの檻、か」



檻。



何かを閉じ込めるためのもの。



内と外を区別するもの。



……



…………



………………



「あ……」



ひとつ、だけあった。



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