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ドラクエらんど

第12章 アカツキ目線でお送りします

振り返ると、そこにはリュックサックを下げたアイちゃんの姿があった。



「あ……アイちゃん!!」



無事だったんだ!!
嬉しくてあたしはアイちゃんに駆け寄ろうとした。



「…なんで今更戻ってくるの?」

「…えっ…」



思いがけないアイちゃんの言葉に、あたしの足は踏みとどまる。



「……うちらを置いて逃げたくせに……」

「!」



アイちゃんはあたしを睨んでいた。



確かにあたしは魔物に襲われてその場から逃げ出してしまった。
回復呪文を使えたのはあたししかいなかったのに…。



「……ごめん……」

「うちらがどんな思いで一晩過ごしたと思う?」

「…本当に…ごめんなさい…!」



あたしはアイちゃんに頭を下げた。



これはただのゲームじゃない…
本当に死んでしまう。
だから謝ってすむ問題じゃないってわかってるけど…。



「アイ、だっけ。あんたが本当に無事で良かったよ」



今まで黙って話を聞いていたれんじさんが口を開いた。



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