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ドラクエらんど

第12章 アカツキ目線でお送りします

「俺らは君らを探しにきたんだ。アカツキはずっとあんたたちのことを心配していた。いきなり訳のわからない世界に放り出されたら、誰でもパニックにならざるを得ないだろう?
だから、その辺で許してやってくれないか?」



れんじさん……。



「…てゆうか誰なんですか、あなたたち」



アイちゃんはあたしとれんじさんから目をそらし、月影さんを見た。



「俺は月影と申します。今まで怖かったでしょう…よく頑張りましたね。大丈夫、俺たちがあなた方を守ります。良かったら一緒に行動しませんか?」



月影さんがそう言うと、アイちゃんは頬を赤らめた。



「は、はいっ…一緒に…」

「なにしてんの、アイ」



再びあたしたちの背後から声がした。



「私のリュックは見つかったわけ?」



長い髪を払いながら、レイナちゃんがそこに立っていた。
銀髪の……男の人と一緒に。



「レイナちゃん…」


あたしがレイナちゃんの名前を呼ぶと、レイナちゃんはフンと鼻を鳴らした。



「なんだ、アカツキ生きてたんだぁ」

「…っ!」

「その人たちに助けてもらったの? 悪運つよーい!」



クスクスッとレイナちゃんは笑った。



「おい、そんな言い方ないだろ。アカツキはお前らのことを心配して…」



あたしはれんじさんの服をクイッと引っ張った。



「いいんです…」

「アカツキ……」



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