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ドラクエらんど

第12章 アカツキ目線でお送りします

「私たちは大丈夫よ? 彼がいるから」



そう言うとレイナちゃんは、嬉しそうに銀髪の男性の腕に絡み付いた。
銀髪の男性は黒いスーツを着ていた。
あたしたちをじっと静観している。



「彼はすごいのよ、レベル99だから無敵なの!」



レベル99……!
そらおじいさんと一緒……!!



「魔物に襲われてもうダメだって時に助けてくれたんだよ…」



あたしから目をそらしながら、アイちゃんが言った。



アイちゃん、全然あたしを見てくれない…
あたしの胸はズキンと痛んだ。



「そうですか…それなら安心しました。
あなたもこのゲームを始めたばかりなんですか?良かったら俺たちと一緒に行動しませんか?」



月影さんが銀髪の青年に話しかける。
だけど銀髪の青年は黙ったまま、月影さんをじっと見ていた。



「あの……」



月影さんが首を傾げながら再度話しかけようとすると、月影さんの腕をれんじさんが引っ張った。
そしてあたしにも目線を配り、顎でこっちに来いと合図する。



レイナちゃんたちから離れた場所に来ると、れんじさんは神妙な面持ちで口を開いた。



「俺の勘だが、あいつはヤバイ感じがする」

「…え、銀髪の人がですか?」



あたしはチラッと銀髪の青年を見た。
まだこっちを見ている。



「アカツキの友達も無事だったことだし、とにかく一端ログハウスに戻ろう」

「………」



このまま、レイナちゃんやアイちゃんを置いて…?



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