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ドラクエらんど

第15章 ひなた王子

───人!?



一体どこから現れたのか、黒い布のようなものを全身に纏った人間が、つくし先生の背後に降り立った。



「なっ……」

「なに…どうしたの?」



驚くオレの視線の先を辿って、つくし先生が振り返ろうとする。
が、それを阻むように、再び突風が巻き起こった。



「きゃっ……」



よろめくつくし先生を避けるように、その人物は宙に舞う。



宙に……浮いてる!?



目の前の出来事が信じられなくて、オレは思わず目をギュッと瞑った。

そしてソッと開けた時…
オレはそいつと目が合ってしまった。



「!!」



───か、鏡!?



いや、こんな場所に鏡なんてあるわけない、わかりきっている。
だけどそう思ってしまったのは、黒い布を纏った人物の顔が、オレそっくりだったからだ。



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