ドラクエらんど
第16章 【BL】孤島の館 ビッツの依頼
この館の主・ビッツは同性愛者だ。
だからこの館には男しかいない。
俺は使用人で、12の頃に魔物に襲われそうになったところをビッツに助けてもらった。
両親を亡くした俺はこの館に引き取られたわけだが、恩返しのために最初の性奴隷になった。
味をしめたビッツは、それから次々と身寄りのない少年を集めてきた。
マルクスもその一人。
今になってビッツはキチガイだとわかったが、性奴隷の割には部屋も食事も与えられる。不自由なく暮らせる。だから皆、この館から逃げようとは思わなかった……いや、この館は海に囲まれた小さな孤島にあるため、脱出できないのだ。
しかも海には魚の魔物がいる。
中には泳いで逃げようとした者もいたが、案の定、魚の魔物に喰われてしまった。
「異世界の人間か……」
ふと足を止めた。
窓から広がる海の風景を眺める。
異世界の人間なら魔法が使えるのだろうか…。
この世には《ルーラ》という、行きたい場所に行ける魔法があるという。
もし異世界の人間がその魔法を使えたら、俺はここから脱出できるかもしれない…。
「…そんなうまい話があるわけないか」
高鳴る胸を押さえて、俺は廊下の先に待つ男を出迎えた。
だからこの館には男しかいない。
俺は使用人で、12の頃に魔物に襲われそうになったところをビッツに助けてもらった。
両親を亡くした俺はこの館に引き取られたわけだが、恩返しのために最初の性奴隷になった。
味をしめたビッツは、それから次々と身寄りのない少年を集めてきた。
マルクスもその一人。
今になってビッツはキチガイだとわかったが、性奴隷の割には部屋も食事も与えられる。不自由なく暮らせる。だから皆、この館から逃げようとは思わなかった……いや、この館は海に囲まれた小さな孤島にあるため、脱出できないのだ。
しかも海には魚の魔物がいる。
中には泳いで逃げようとした者もいたが、案の定、魚の魔物に喰われてしまった。
「異世界の人間か……」
ふと足を止めた。
窓から広がる海の風景を眺める。
異世界の人間なら魔法が使えるのだろうか…。
この世には《ルーラ》という、行きたい場所に行ける魔法があるという。
もし異世界の人間がその魔法を使えたら、俺はここから脱出できるかもしれない…。
「…そんなうまい話があるわけないか」
高鳴る胸を押さえて、俺は廊下の先に待つ男を出迎えた。