ドラクエらんど
第16章 【BL】孤島の館 ビッツの依頼
「噂に聞きましたが、本当に男の楽園なのですねぇ」
「あら、こんな孤島のことでも外界の噂になってますの?」
「ええ、まあ、違う部署の人間が趣味で作ったと聞いていたのでどんなものかと…」
「え? なに?」
「ああ、いえいえ、こっちの話です」
黒い服を着た男はコホンと咳払いをすると、テーブルに置かれたティーカップに口をつけた。
「私はこういうものでして…」
そして名刺をスッと出す。
「エリックス……?」
名刺を見て、ビッツは首を傾げた。
「最近何か困ったことはございませんか? 例えば……人手が足りないとか」
男はビッツの斜め後ろに立つ俺に向かって、ニヤリと笑った。
「そうねぇ、そういえばこの間奴隷ちゃんを二人魚の餌にしちゃったから、人手不足といえば、人手不足ね」
「それなら話は早い。異世界からの上玉を用意してます」
「なんですって」
ビッツの目の色が変わった。
エリックスという、謎の男の話はこうだ。
何らかの理由で異世界から来た人間たちを何人か雇ってほしいそうだ。
もちろん雇ってくれるのであれば、何をしてもいいらしい。
「いいわね。だけど条件があるわ。若くて美しい男じゃないとだめよ。もしブサイクをよこしたら魚の餌にしちゃうから」
こうして怪しい男との契約は交わされた。
また何人か犠牲者が出るのか…。
でも俺にはどうすることもできない。
俺にできることは、あの男からの苦痛を和らげることだけ…。
「あら、こんな孤島のことでも外界の噂になってますの?」
「ええ、まあ、違う部署の人間が趣味で作ったと聞いていたのでどんなものかと…」
「え? なに?」
「ああ、いえいえ、こっちの話です」
黒い服を着た男はコホンと咳払いをすると、テーブルに置かれたティーカップに口をつけた。
「私はこういうものでして…」
そして名刺をスッと出す。
「エリックス……?」
名刺を見て、ビッツは首を傾げた。
「最近何か困ったことはございませんか? 例えば……人手が足りないとか」
男はビッツの斜め後ろに立つ俺に向かって、ニヤリと笑った。
「そうねぇ、そういえばこの間奴隷ちゃんを二人魚の餌にしちゃったから、人手不足といえば、人手不足ね」
「それなら話は早い。異世界からの上玉を用意してます」
「なんですって」
ビッツの目の色が変わった。
エリックスという、謎の男の話はこうだ。
何らかの理由で異世界から来た人間たちを何人か雇ってほしいそうだ。
もちろん雇ってくれるのであれば、何をしてもいいらしい。
「いいわね。だけど条件があるわ。若くて美しい男じゃないとだめよ。もしブサイクをよこしたら魚の餌にしちゃうから」
こうして怪しい男との契約は交わされた。
また何人か犠牲者が出るのか…。
でも俺にはどうすることもできない。
俺にできることは、あの男からの苦痛を和らげることだけ…。