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ドラクエらんど

第16章 【BL】孤島の館 ビッツの依頼

男を玄関まで見送る。



─そういえばこの男はどうやってこの島まで来たんだろう。



島の周りは断崖絶壁で船を着ける場所はどこにもない。しかも海には魔物がいる。見たところ、魔法を使えるわけでもなさそうだし、ビッツのように魔物を操れるわけでもなさそうだ…



「ここでいいですよ」



玄関の扉を開ける前に、男はそう言い放った。



「…いえ、外まで見送ります」



俺がそう言った後、男はジッと俺を見てきた。



「……なんですか」


フッと男が笑う。



「……なるほど、竹野○豊ね」

「?」

「これだけイケメンなら、女性プレイヤーが喜ぶだろうな。君をモブキャラにしておくのはもったいない」

「…は? 何を言って…」

「全く…腐女子の考えは私にはわからんよ」



独り言のようにそう言うと、男は笑いながら館を出て行った。



フジョシってなんだよ…。






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