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ドラクエらんど

第17章 選ばれしもの

「待ちやがれ、クソガキ共っ!!」



酒場を出ても追いかけてくるトサカ野郎たち。
あぁ…無駄にかっこつけるんじゃなかった。



「どうする、まあやさんっ…どこに…!」



先を走るまあやさんに問いかける。



「わかんないわよっ! とにかく誰かに助けをっ…」



人の合間を縫いながら助けてくれそうな人を探す。けど、どの人も奴らに勝てそうな気がしない…。



「そうだ、お巡りさんは…!?」

「はぁ? こんなとこに警察なんているわけないでしょ!!」

「ですよね…ですよね…って、うわっ!」



その時、僕は何かに躓いて転んでしまった。



「…ってぇ、なんだよ!」



躓いた場所を見ると、靴の紐を結び直している男の姿が見えた。



「…あ、ど、どうもすみませんっ」



やたらクルクルパーマの男が慌てながら言った……つうか、なんでこんな道のど真ん中で靴紐結び直してんだよ?



「ごめんなさいね、大丈夫?」



ふと煙草の匂いがした。
声がした方に振り返ると、煙草をくわえた白衣姿の女性が立っていた。



「…えっ…天海祐希?」


「え?」



僕は慌てて立ち上がった。
そして白衣姿の天海祐希と、クルクルパーマ男をジッと見た。



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