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ドラクエらんど

第17章 選ばれしもの

なんだろう……違和感がない。
なんでだ? なにが違和感がない?



二人もジッと僕を見てきた。



知り合い?
いや…男はともかく、こんな天海祐希似の美人なおねーさんの顔を忘れるはずがない…。



「きゃあああ!! いやぁぁぁ!!」



──しまった、まあやさん!!



僕は急いでまあやさんの元へ走った。



「まあやさん…!!」



案の定、トサカ野郎に捕まっているまあやさんの姿が見えた。



「まあやさんを離せっ!!」



飛び込んでいくもトサカ野郎の仲間に取り押さえられる。



「アキラくん…!」

「くそっ…離せ!!」

「お前はそこで黙って見てな」



ヘヘヘッと男たちが下品に笑う。
トサカ野郎は嫌がるまあやさんの両手首を掴み、壁に押し付けた。



「いたっ! やめてよ、このゲス野郎…!」



負けじと、まあやさんはトサカ野郎を睨みつける。
だがトサカ野郎はニヤニヤ笑いながら、まあやさんの顔に自分の顔を近付けた。



「ヘヘヘ、気の強い女は大好物だぜぇ」

「やだ、やめてよ…気持ち悪い…!」



顔をそらしながら、涙目を浮かべるまあやさん。僕はなんとか脱出しようともがくも、男たちの力は強くてびくともしなかった。



くそっ…!
なんて非力なんだ、僕は…!



こんなことになるなら、早く宿屋に戻れば良かった…いや、もっと普段から身体を鍛えてれば良かった!
女の子一人も助けれないなんて…。


ああ…このまま僕の目の前でまあやさんは犯されてしまうのか……?


誰か……誰かっ……!!



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