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ドラクエらんど

第17章 選ばれしもの

「ふふっ…私と遊びたいのなら、壁に手を付いて?」



天海祐希は両腕で胸をぐいぐい押し上げながら、トサカ野郎B、Cにお願いする。



「うおおおおっ、は、はいっ! こ、こうですか!?」



トサカ野郎B、Cは何も疑うことなく、自ら壁に手を付いた。
それを羨ましそうに見ていたトサカ野郎Aは、まあやさんの胸をジッと見た後、小さなため息をついてまあやさんから離れた。



「ま、まあやさんっ…」



僕は小声でまあやさんを呼んだ。
まあやさんは何か複雑な表情を浮かべながら僕の方に歩いてきた。



「良かった、助かりましたね…!」

「……」

「どうしたんですか?」

「…………なんかすんごいムカつく」

「え"っ」



その時だった。


パシンッ! ピシャーンッ!



「あひいいぃぃぃぃぃっ!!」

「ぎゃああああああっ!!」



少し目を離した隙に天海祐希がいつのまにか鞭を持ち、トサカ野郎たちの背中や尻を激しく叩いていた。



パシィィィィィン!!



「んぎゃああああああっ!!」

「や、やめてくれぇぇぇぇ!!」



トサカ野郎たちの反応を見て、不敵な笑みを浮かべながら楽しむ天海祐希。
その姿はいつぞや観たSMビデオの女王様のようですごく様になっていた。



「…は? なにやってんの、つくし先生。マジありえねぇんだけど」

「武器屋で鞭を購入したと思ったら、善良な市民をいたぶるなんて…。つくし先生の趣味がわからない…」



見物人が集まる中、僕たちの隣から男女の会話が聞こえてきた。



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