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ドラクエらんど

第17章 選ばれしもの

【ベルガラット・宿屋】



ひととおり話を聞いた僕とまあやさんは、とりあえずそれぞれの部屋で休むことにした。
つくし女王たちも「今夜はもう遅いのでまた明日話しましょう」とそれぞれの部屋に入っていった。



まあやさんは相変わらず不機嫌なままで、あまり僕と口を聞いてくれない。
少し寂しくなった僕は、酒場にいるミーカに癒してもらおうと宿屋を出た。



「あ…」



宿屋を出てすぐ、夜空を見上げている福士蒼汰少年に会った。
つくし女王じゃなかったのが残念。



「えーと、ひなたくんだっけ?」

「あぁ、アキラさん」

「一人じゃ危ないから部屋にいた方がいいよ、ここ治安悪そうだし」



な~んてちょっと大人ぶってみるw



「アキラさんこそ、どこに? さっきみたいなやつらがいたら一人でどうすんですか」



う"っ……。



「いや、僕はちょっと…夜空でも見ようかな~と思ってね…」

「…ふぅん」



余計なこと言わなきゃ良かったwww



でも酒場に行ったらトサカ野郎たちに会わないとは限らない…。
僕一人じゃ太刀打ちできない…そう、僕一人じゃなにもできないんだ。



「はあ…」



大きなため息をつくと、



「どうしたんですか?」



ひなた少年が真顔で聞いてきた。



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