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ドラクエらんど

第17章 選ばれしもの

「……ンッ……れん………くるしっ……」



あたしは口を塞いでるれんじの手を引き剥がそうとした。
そして同時に両足をバタバタさせた。



「…ばっ…やめろ!」



れんじは慌ててあたしの片足を掴んだ。



「ンッ……やぁ!」



ふふっ、どう?
興奮するでしょ、れんじぃ……



「なんだか人の気配がすると思ったら…穢らわしい。こんな場所でなにやってるのかしら?」



──ん? 今なんか女の声がした?



「チッ…」



れんじが小さく舌打ちする。
そしてゆっくりと振り返り、上の方を睨み付けた。
あたしも同じ方向を見ると…



「……え……」



なぜかゴスロリ系の服を着た銀髪の女の子が空中に浮かんでいた。
夜なのにその姿はハッキリと見える。



「え、なん……天使?」



あたしはなんとなくその子が天使のように見えた。



「穢らわしい愚かな人間共よ……今すぐ死んでおしまいなさい!!」



天使はめちゃくちゃ怖い顔をして、突然あたしたちに襲いかかってきた!



「らん、逃げるぞ!」



れんじが叫ぶ。
けど、あたしはあまりの展開についていけなくて、足が…体が動かなかった。



やだ、あたし…
エッチもできずに、このまま死んじゃうのぉぉ!?



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