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ドラクエらんど

第19章 ビッツの館 (後編)

「茂晴美はおれの娘だ」

「!?」

「あぁ、娘みたいなもんってことな。生みの親だからな」

「え? どういう…」

「おれさ、こう見えてケータイ小説書いてんだけどよ、茂晴美はおれの作品『マーメイドな時間』に出てくる人魚キャラなわけ。それがまさか小説から出てきておれのピンチを救ってくれるなんて…事実は小説より奇なり、とはよく言ったもんだ」



は…………はいぃぃぃぃぃぃぃぃ??
なにいってんすか、昭玄さんwwwww
海に落ちて頭パアになっちゃいました?wwwww
小説のキャラが飛び出て助けにきたとか…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………いや、この世界ならありえるかもwwwww



「マーメイドな時間って……ラブコメっすか?」

「まあそんなとこかな」

「へ~どこで読めれるんすか」



僕は少しだけ興味を持った。



「『ちょっと大人のケータイ小説』ていう小説サイトで『昭玄武』として書いてる」



僕は濡れたズボンのポケットからスマホを取り出した。奇跡的にスマホは無事だった。
しかも充電は全くしてないのに、最初の頃と変わらず充電は満タンだ。
そして今までずっと気づかなかったけど……圏外になっている。




※昭玄武様、『マーメイドな時間』のキャラを貸していただき、ありがとうございます!

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