ドラクエらんど
第19章 ビッツの館 (後編)
「圏外なんで、また今度探しときますw」
「あぁ、ちなみに話の中では、山本茂晴美は石化を治す力はないから」
…と昭玄さんはなぜかあさっての方向を見て言った。
「誰に言ってんですか」
「そりゃあ、読者様にだよ」
「えっ?」
僕はキョロキョロ辺りを見回した。
「実はな…おれは見たんだ」
「何をですか?」
「この世界にきてからずっと誰かに見られてるような気がしてな…。ある日目を開けたら、巨大な2つの目が空中に浮かんでて、ジッとおれを見下ろしていたんだ」
「…………それが読者様?」
「わからん。でもおれはこの世界にくるまでは図書館で本を読んでいた。『空海』の資料を調べてたんだ」
「つまり…僕たちは本の中に入ってしまったと?」
「おれはそう考えてる」
「なるほど……」
それならこんなおかしな世界でも納得できる。
きっと僕たちはなんらかの形でドラクエの本の世界に入ってしまって………まてよ。僕は図書館なんて行ってないし本すらも読んでいない。
トシヤと紅葉を見に行こうと展望台に上ってる途中で怪しいQRコードを見つけて…。
「…じゃあ昭玄さんはどうやって登録を?」
僕はドラクエのアプリ画面を昭玄さんに見せた。
「あぁ、ちなみに話の中では、山本茂晴美は石化を治す力はないから」
…と昭玄さんはなぜかあさっての方向を見て言った。
「誰に言ってんですか」
「そりゃあ、読者様にだよ」
「えっ?」
僕はキョロキョロ辺りを見回した。
「実はな…おれは見たんだ」
「何をですか?」
「この世界にきてからずっと誰かに見られてるような気がしてな…。ある日目を開けたら、巨大な2つの目が空中に浮かんでて、ジッとおれを見下ろしていたんだ」
「…………それが読者様?」
「わからん。でもおれはこの世界にくるまでは図書館で本を読んでいた。『空海』の資料を調べてたんだ」
「つまり…僕たちは本の中に入ってしまったと?」
「おれはそう考えてる」
「なるほど……」
それならこんなおかしな世界でも納得できる。
きっと僕たちはなんらかの形でドラクエの本の世界に入ってしまって………まてよ。僕は図書館なんて行ってないし本すらも読んでいない。
トシヤと紅葉を見に行こうと展望台に上ってる途中で怪しいQRコードを見つけて…。
「…じゃあ昭玄さんはどうやって登録を?」
僕はドラクエのアプリ画面を昭玄さんに見せた。