ドラクエらんど
第20章 武器屋の娘
「大丈夫ですか!?」
若くて背の高い男の人が、心配そうな顔をして私の側に来てくれた。
「え…はい…」
どうやら旅の人みたい。
優しそうな表情にドキッとした。
「店の前を通ったら争う声が聞こえたので、心配になったんです」
「そうですか、助けてくださりありがとうございました」
私は体を恐る恐る動かし、深々と頭を下げた。
良かった、金縛りは解けたみたい。
「姉ちゃん、ちょっと武器見ていいか?」
なぜか口元に釘をくわえたおじさんが、店内を見回しながら言った。
「はい、ご自由に」
そう言うと、釘をくわえているおじさんの隣にいたちょっと存在感薄い男の人が私の方をじっと見てきた。
「あの…何か?」
「えーと、それさ…もしかして竹刀?」
「シナイ?」
「あ、ほんとですね。この世界にも竹刀があるんですね」
「え…竹の棒のこと、竹刀っていうの?」
「なんや、武器屋の姉ちゃんなのに知らんのか」
私は少しムッとした。
「私はお父様の店を手伝っているだけなので!」
悔しい。
そうよ、正直全部の武器の名前や説明はできないわ。
でもこれは…この竹の棒は売り物じゃないし。
名前なんて言われてもわからないわよ…。
若くて背の高い男の人が、心配そうな顔をして私の側に来てくれた。
「え…はい…」
どうやら旅の人みたい。
優しそうな表情にドキッとした。
「店の前を通ったら争う声が聞こえたので、心配になったんです」
「そうですか、助けてくださりありがとうございました」
私は体を恐る恐る動かし、深々と頭を下げた。
良かった、金縛りは解けたみたい。
「姉ちゃん、ちょっと武器見ていいか?」
なぜか口元に釘をくわえたおじさんが、店内を見回しながら言った。
「はい、ご自由に」
そう言うと、釘をくわえているおじさんの隣にいたちょっと存在感薄い男の人が私の方をじっと見てきた。
「あの…何か?」
「えーと、それさ…もしかして竹刀?」
「シナイ?」
「あ、ほんとですね。この世界にも竹刀があるんですね」
「え…竹の棒のこと、竹刀っていうの?」
「なんや、武器屋の姉ちゃんなのに知らんのか」
私は少しムッとした。
「私はお父様の店を手伝っているだけなので!」
悔しい。
そうよ、正直全部の武器の名前や説明はできないわ。
でもこれは…この竹の棒は売り物じゃないし。
名前なんて言われてもわからないわよ…。