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ドラクエらんど

第20章 武器屋の娘

「あほか。こんな所にあったら苦労せぇへんわ」

「いや、わかんないですよ。エリックスのことだから、どこで何があるか…」

「まあな、最初からありえないレベル設定のキャラとかいるもんなww」



なんの話をしてるんだろう…。
ちょっと聞いてみようか。



「あの、伝説の剣ってなんですか?」



私が尋ねると、彼らは一斉に私を見た。



「伝説の剣、知らない?」

「…はい」

「そっかぁ、やたら古そうな竹刀持ってるから重要人物かと思ったけど、ただの演出か~」



なに、なんなの?
なんだか勝手にガッカリされて感じ悪い。



「姉ちゃん、念のため聞くけど。あんたはこの世界の住人か? その竹刀はどこで手に入れた?」

「どういう意味ですか? この竹の棒は昔からこのお店にありますけど…」



私は竹の棒に視線を落とした。
よく見れば、何か文字が彫ってある。
……露戸?



「露戸……まさかロトの剣!?」



その文字を見て、釘を加えてるおじさんが叫んだ。



「えwww それ、ロトの剣なのwww」

「ただの悪戯か? それともこの世界ではこれがロトの…」



ロトロトって一体なんなの?
これはただの竹の棒じゃない、伝説の剣なんてバカバカしい…。


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