ドラクエらんど
第20章 武器屋の娘
「あ…」
これ、あの若い男の人が持っていたのと似ている。
よくわからないけれど『デンワが繋がらない』と言っていた。
「これは『スマホ』というものらしい。実はさっきの旅の方たちに、これと同じものを見せてもらってな」
「!」
「彼らは竹の棒を見た時に思ったそうだ、彼女はヒイラギは、本当にこの世界の人間なのかと。もしかしたら自分たちと同じように、この『スマホ』を使ってこの世界に来たのではないかと」
「!」
私はそのスマホとやらを、角度を変えながらじっくりと見た。
どうやってこんなもので…。
私は魔法でも使えたのかしら。
あの人たちと同じものを持ってたなんて、本当に私は異世界から…?
「わからないわ…頭が混乱してる」
「すまんな、ヒイラギ。お前が竹の棒を持っていたから、もしかして記憶が戻ったのだと思ったんだ」
「違うのよ、お父様。私がこれを持っていたのは、黒装束を纏った男が伝説の剣だと勘違いしてこれを奪おうとしたからなの」
「なんだって?」
「ずっとお父様の仕事部屋に飾ってあったから、お父様が大事にしてるものかと思ったの。でも私も急に…絶対に渡してはいけないと思ったのよ」
「そうだったのか…。ヒイラギ、怪我はなかったかい?」
「大丈夫、その旅の方たちが助けてくれたから」
これ、あの若い男の人が持っていたのと似ている。
よくわからないけれど『デンワが繋がらない』と言っていた。
「これは『スマホ』というものらしい。実はさっきの旅の方たちに、これと同じものを見せてもらってな」
「!」
「彼らは竹の棒を見た時に思ったそうだ、彼女はヒイラギは、本当にこの世界の人間なのかと。もしかしたら自分たちと同じように、この『スマホ』を使ってこの世界に来たのではないかと」
「!」
私はそのスマホとやらを、角度を変えながらじっくりと見た。
どうやってこんなもので…。
私は魔法でも使えたのかしら。
あの人たちと同じものを持ってたなんて、本当に私は異世界から…?
「わからないわ…頭が混乱してる」
「すまんな、ヒイラギ。お前が竹の棒を持っていたから、もしかして記憶が戻ったのだと思ったんだ」
「違うのよ、お父様。私がこれを持っていたのは、黒装束を纏った男が伝説の剣だと勘違いしてこれを奪おうとしたからなの」
「なんだって?」
「ずっとお父様の仕事部屋に飾ってあったから、お父様が大事にしてるものかと思ったの。でも私も急に…絶対に渡してはいけないと思ったのよ」
「そうだったのか…。ヒイラギ、怪我はなかったかい?」
「大丈夫、その旅の方たちが助けてくれたから」