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ドラクエらんど

第21章 星見の塔 (前編)

「ねぇ、それならレインさんに相談した方がよくない? レインさん、このお城の騎士みたいだし、なんとかしてくれるかも」



まあや殿がヒイラギ殿の腕に包帯を巻きながら言いました。



「そうね、とりあえずお城に行きましょ。ひなたくんも急に現れたと思ったら、お城の人に勝手に連れてかれちゃったし」



二人の意見に、あっしとゆり殿は頷きました。



「ところで、月影くんは一人なの? れんじやアカツキちゃん、兎太郎は?」



まあや殿が月影殿にそう問いかけると、月影殿は顔を曇らせました。



「…色々あって、れんじさんたちとははぐれてしまったんです。今はアキラさんや他の方々と行動してて、この町には昨日来たばかりで…」

「はぐれたって…何があったの? てか、なんでアキラくんと一緒にいるわけ?」

「…後程、話します」



なんだかこちらもワケありみたいです。



「わかった。あとでゆっくり話聞かせて。で、アキラくんは今どこに?」

「宿屋で休んでます。昨夜は皆さんと一緒につい飲み過ぎてしまって…」

「は? 二日酔い? も~アキラくんってば、連絡くらいしなさいよね! こっちは急にいなくなって心配したんだから!」



アキラ殿も無事だったみたいで安心しました。



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