テキストサイズ

ドラクエらんど

第21章 星見の塔 (前編)

「じゃあ決まりね。準備が整い次第、町の門に来てくれって」

「わかりました。皆さんが星見の塔に出発するまでには間に合うようにします」

「無理はしないでね。何かあったら私かやんすに電話してちょうだい」



あっしとつくし殿は月影殿と番号を交換しました。
しかし電波はあるんですよね、不思議な世界です。



「いってきます!」



月影殿の背中を寂しそうに見送るヒイラギ殿。
本当は月影殿にそばにいてほしいですよね、残ったのがあっしですみません。



「さあ、お城に行くわよ」



気を取り直して、あっしらはイステリア城に向かいました。きっとレイン殿に頼めばなんとかしてくれるはずです。



*****



イステリア城に着いて門番の兵士に話すとあっしらが招待されたことは知ってたみたいで、すんなりと通してくれました。
そして城の中に入るなり、なぜか美味しそうな匂いが漂ってきまして、



「「ぐうぅぅぅ…」」



一斉にお腹が鳴ってしまったあっしらですw



「そういえばまだご飯食べてなかったですよね…」



ゆり殿が恥ずかしそうにお腹を押さえたとき、近くのドアが勢いよく開き、コック姿のおばちゃんが姿を現しました。



「ほらほら、急いで、急いで~!」



台車に料理を並べるおばちゃんコック。そして、その台車を奥の間に運ぶメイドさんたち。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ