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ドラクエらんど

第21章 星見の塔 (前編)

「ではヒイラギ様のことは私にお任せください。
殿下の……いえ、ひなた様の約束は必ず守ります」



レイン殿は澄んだ瞳であっしらを見ました。
───うん、イケメン。



「レインさん、あなたも気を付けて」



レイン殿ならきっとやり遂げてくれるはずです。
なんたって、レベル80ですから!



その時、兵士がバタバタと走ってきて、



「大変です!! 魔物の大群が城に押し寄せてきています!!」



え──────────!?((((;゜Д゜)))



「なんだと…バカな!」



監視塔から下りてきた兵士に状況を詳しく聞くと、数千もの魔物が北側から押し寄せてきているとのことで、レイン殿は険しい表情であっしらに振り返りました。



「私名義のカードです。これがあればそれ相応の装備はできるはずです」

「…どういうこと?」

「状況が変わりました。私は何がなんでもここを守らなければなりません。あなたたちはひなた様を連れてお逃げください。陛下には私がうまく誤魔化しておきますので」

「…レインさん…」

「私は魔物を倒してから、すぐに星見の塔へ向かいます。ヒイラギ様にもそうお伝えください。必ずレンゲ様を助けます、と」



つくし殿は金色に光ったカードを受けとりました。
クレジットカードみたいなものですかね。



「レインさん…ありがとう」

「いえ…。短い間でしたが、あなたたちと共に旅ができて楽しかったです」



レイン殿は優しく微笑むと、白いマントを翻し、あっしらの前から去っていきました。



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