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ドラクエらんど

第9章 私、もう……

「え、抜ける!?」

「うん。寝たら回復したし、さっき部屋で棚の引き出し調べたら薬草が3つも見つかったの。これでなんとか帰ってみるわ」



勝手に調べたのかwwwww



「そ、そうなんだ…でも一人は危なくない?」



そういえば昨日帰るって言ってたよな…。



「なんとかなるでしょ。アキラくんはどうするの?」



まあやさんがチラッと僕の方を見る。
正直、家に帰るという選択は全く考えていなかった。少しずつ仲間が出来て、いつの間にか冒険をする気でいたんだ。



「僕は……」



でもまあやさんがいない旅なんて嫌だ。
男として見られてなくても、僕はまあやさんの側にいたい…。



「僕は…」

「まあやさんは俺が家まで送ります」



部屋から出てきた月影が、僕の言葉を遮って言った。



「一人で帰るなんて危険すぎます。戦いは俺に任せてください」

「月影くん…ありがとう、助かる!」



まあやさんの顔がパアッと明るくなった。



なんだよ…
僕だって今そう言おうと思ったのに!
クソッ……
いつだって月影にいいとこ持ってかれるんだ。


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